既存の多床室型 特別養護老人ホームとショートステイの合計100床の全個室ユニット型への改築と併設するデイサービス・ケアハウスのリニューアルです。居室は「家」と考え、入口には飾り棚を設置し、お気に入りの草花や小物を飾る事で愛着と認識の容易さ、居室内には専門の便所・流し台を設置した環境が、選択の自由と自立心を促すと考えます。自然光の注ぐ共同生活室を取り囲む様に9人~11人の居室を配置した各ユニットは「街」、各ユニットを結ぶ共用廊下は「街路」と考え、素材やデザインの違いによって空間構成に変化を持たせています。派手なサインや、過度な設備に頼る単なる福祉施設として考えるのではなく、高齢者が集う第2の街として計画しました。