新企画設計

  介護老人保健施設ひまわり 

DATA
住所
:大洲市徳森1512番地1
構造
:鉄骨造 5階建
延床面積
:5,420.25㎡
概 要

■医療・介護の連携を支える地域包括ケア拠点

本計画は、大洲記念病院に隣接する介護老人保健施設「ひまわり」の移転新築と、病院リハビリセンターの機能拡充を一体的に整備するものである。両施設の各階を渡り廊下で接続し、医療と介護の連携を支える動線を構築することで、病院での治療からリハビリ、介護、そして在宅復帰へと続く地域包括ケアの一連の流れを、建築によって円滑につなぐことを目指した。

計画にあたり、「病院との一体的な施設構成」「療養環境の向上」「病院リハビリセンターの機能充実」「利用者にとって快適で、職員にとって働きやすい環境づくり」を基本方針とした。さらに、これまでの水害経験を踏まえた被災時の機能維持と早期復旧を見据えた施設づくりも重要なテーマとしている。

 

■安心と快適性を支える療養・リハビリ環境

療養フロアは、スタッフステーションを中心に諸室を配置した回廊型プランとし、フロア全体を見渡せる視認性を確保することで、日常的な見守りと迅速な対応を可能としている。また、明るく開放的な食堂・談話スペースをフロア中央に設け、居室からアクセスしやすくすることで、利用者が自然と集い、会話やふれあいが生まれる、潤いのある療養環境とした。

病院リハビリセンターは、開放的で見通しのよい大空間とし、多様なリハビリテーションに対応する機能性と安全性を確保した。床には転倒時の衝撃を軽減する二重床を採用し、安心してリハビリに取り組める環境としている。

 

■施設の一体感と快適性を高めるデザイン

外観は、既設病院と一体感のある佇まいを目指した。深い庇による水平ラインを基調に、コーポレートカラーのブルーをアクセントとして取り入れ、施設全体に連続性を持たせたデザインとした。内観は、自宅のように心地よく過ごせる環境とし、木の温もりと穏やかな色彩でまとめるとともに、仕上げに統一感を持たせ、利用者や家族を温かく迎える、上質で落ち着きのある空間とした。

 

■水害の経験をつなぐ

大洲記念病院は、過去の水害経験を踏まえ、止水シートやキュービクル・非常用発電機の屋上配置など、浸水を想定した対策を講じていた。2018年西日本豪雨では、想定を超えて1階天井付近まで浸水したものの、これらの備えにより約1週間で診療を再開できた。ひまわりでは、防災機能をさらに高め、分電盤や空調室外機などの設備をすべて2階以上に配置。エレベーターも水害対応の機構とするなど、浸水による設備被害を抑え、今後の水害に対して施設機能の維持と早期復旧を可能とする計画としている。

 

介護老人保健施設 ひまわり

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