「笑顔と暮らしを紡ぐ」をコンセプトに、予防と共生の視点から計画したメンタルクリニックです。
人は誰しも、人生という旅の途中で、疲れたり、立ち止まったりすることがあります。建物は、ロゴマークに描かれた渡り鳥のように、羽を休めながら再び歩み出す力を養う、“気流のような存在”となることを目指しました。
外観は、やさしいモノトーンの配色と大きく開かれた開口部、そして緑豊かな植栽により、地域に開かれた安心感のある佇まいをかたちづくっています。
内観では、自然素材や木製ルーバー、観葉植物を配した落ち着きのある空間構成とし、吹抜けの待合には自然光が降り注ぎ、時間の移ろいを感じながら、心と身体が整っていく環境を意図しました。
この場所が、治療や相談にとどまらず、人と人が静かに支え合い、やさしい循環が生まれる場となることを願っています。