新企画設計

 観音寺市斎場 燧望苑 

DATA
住所
:香川県観音寺市大野原町
構造
:鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 2階
延床面積
:3,853㎡
概 要

市の中心部より南東に位置する丘陵地の中腹に造成された敷地は、市内ほぼ全域とはるかに広がる燧灘を一望する事ができます。施設の性格上、建物すべてを山間に納める事を考えましたが、ボリューム的に難しく、市内からも遠望できる事から、地域の景観を変える事なくいつまでも風景の一部となることを企図し瓦葺の施設としました。この施設はできるだけ地元の職人の手仕事により仕上げています。現在ではかえって高価になっていますが、昔からの伝統的な仕上げで作る良い機会であり、地域に長く在り続けるためのデザインと考えました。外部は洗い出しか漆喰又は、塗り壁で全面を仕上げ、瓦も地元産、軒裏の桧板も一部は地元産を準不燃加工、この地方独自の屋根妻側の化粧水切漆喰仕上げや、棟飾りの帆立瓦、鬼瓦も瓦職人によるこの地方のオリジナルな型とするなど、この施設だけにしかない地元らしさを目指しました。又、施設内外の石彫及び石組作品は全て、石彫家 和泉正敏氏の手によるものです。

香川県建築士会 優秀賞
日事連建築賞 奨励賞
甍賞 佳作

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